徒然日記

日々の何気ない事を徒然なるままに綴ってます。

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No.1 娘の「マネージャー宣言」と、父親の複雑な休日

「男子運動部のマネージャーになりたい」

春から高校生になる娘の口から、唐突に飛び出したその言葉。それがきっかけで、私は休日に車を片道1時間以上走らせ、その男子運動部が出場する試合会場へ連れて行くことになった。

思春期の娘ということもあり、車内には会話がない。静かな空間で、私の頭にはさまざまな想いが巡っていた。

保育園から中学卒業まで、運動会では毎年リレーの選手に選ばれ、女子運動部ではキャプテンまで務め上げた娘。休日は高校生に混ざって汗を流していた、あのバリバリの体育会系の娘が、なぜ今さらマネージャーなのだ。

会場に到着すると、そこは「祭りか」と思うほどの大賑わいだった。群衆をかき分けて観覧席にたどり着くと、明らかに「おっかけ」と思われる、メイクも服装もバッチリ決めたキラキラ女子たちが目に入る。

そういえば前日、娘が「まつ毛パーマをしたい」とおねだりしてきたっけ。
父親の私は1500円カットで我慢しているというのに……。気合満点のメイクで、まるで「ベルサイユのばら」の登場人物のようになった娘の横顔を、そっとチラ見する。

『……華(花)より男子か』

世の中には死ぬ気で頑張ってもレギュラーになれない子だってたくさんいる。
内心はすんごい複雑だったが、私は動揺を微塵も見せず、毅然とした態度でこう告げた。

「自分の人生なんだから、好きなことをしなさい」

娘の選択を応援しよう。そう心に決めた数日後――。

PS:女子運動部の先輩方から連日にわたる猛烈な勧誘(拉致?)を受け、「断り切れなかった……」と力なく報告してきた娘。やっぱり君は、コートの中がよく似合う。


No.2 いつもの日常と、あと3年のカウントダウン
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2026年07月20日

No.2 いつもの日常と、あと3年のカウントダウン

いつもの様に帰宅し、いつもの様に家族と食事をする。
そしていつもの様に、私の担当である風呂掃除と洗濯に取りかかろうとした、その時だった。

「家のカギ無くした」

中二病全開のけだるいトーンで、いつもの様に娘が言った。さらに「パパ探して」と、当たり前のようにつぶやく。

心の中で盛大に舌打ちをしつつも、いつもの様に家事を中断せざるを得ない。
「あそこ(ジャングル)には入りたくないなぁ……」と思いつつ、衣類と書籍とゴミが絶妙に散乱した娘の部屋へ突入する。

ベッドの下を懐中電灯で照らすと、ホコリまみれの謎の物体(?)たちがうごめいているように見え、思わず小さな悲鳴が漏れた。

結局夜の間には見つからず、翌朝、私のカギを娘に手渡した。「絶対に無くすなよ。心せよ!」と一喝して会社へ向かう。

そういえば、4月から高校生になる娘は「大学は県外に行きたい」とおねだりしている。
嗚呼、この嵐のような「いつもの日常」も、あと3年足らずで終わってしまうのか……。

(※なお、出社後に「カギ見つかった」とLINEが来ました。やれやれ)

【最近の我が家のミステリー(紛失物一覧)】

娘のUSJチケット(1回目)⇒ 食器棚(なぜ?)
娘のUSJチケット(2回目)⇒ 冷蔵庫(冷やしてどうする)
娘の塾カバン ⇒ ジャングル部屋
妻の車のスマートキー ⇒ 洗濯機(大惨事の一歩手前)
娘のカギ(1回目)⇒ 娘の財布の中(灯台下暗し)
娘のカギ(2回目)⇒ ジャングル部屋 [NEW!]

賑やかな日常に感謝しつつ、今日もカギの大切さを噛み締めています。


No.3 手作りクッキーの対価
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2026年07月20日

No.3 手作りクッキーの対価

ある休日の朝、リビングに爽やかな風が通り抜ける中、高校生になった娘が「パパ、コレあげる」と近づいてきた。

驚いた。どこで覚えたのかバッチリ施されたメイクに、カラーコンタクト。よそ行きの服に身を包んだ彼女は、悔しいがいつもよりずっと美人に見えた。

「いったい、どうしたんだい」

久しぶりに向こうから話しかけてくれた嬉しさと動揺が混ざり合う。しかし、手渡された「手作りクッキー」の重みを感じた瞬間、私の本能がアラートを鳴らした。過去の経験上、これには必ず“裏”がある。

「お小遣いちょうだい。友達と海に行くから♪」

娘は子供のように甘えた声で行き先を告げた。あごに人差し指をあて、口をとがらせ、極めつけにウインク。普段のけだるい態度からは想像もつかない、完璧に計算された「可愛いワタシ」を演出している。

「……で、いくら欲しいんだい?」

毎月決まったお小遣いでやりくりしている身としては、ここでの出費は痛手だ。心の中で激しい家族会議(葛藤)を開きつつも、父親のプライドを保つため、引きつりそうな笑顔で快諾する。

「2,000円♪」

心の中で思いきり仰向けにズッコけた。クッキー1枚に対する対価としては、あまりにも高額な請求である。財布を開き、野口英世を2枚つまみ出す私の指先は、心なしか微かに震えていた。

嗚呼。全く口をきいてくれない思春期に比べれば、こうして必要とされている(貢がされている)だけマシなのだろうか。
全国のお小遣い制お父さん、私たちの戦いはこれからも続きます。


No.4 譲り葉の朝
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2026年07月20日

No.4 譲り葉の朝

バタン、と重いドアの音が響いて、我が家の第一陣が出発する。

共働きの妻が早朝から戦場のように仕込んだ、昼と夜の弁当の残り香。
妻の車に文字通り「放り込まれて」いった小学生の息子の、まだ眠そうな気配だけが玄関に残っている。

静まり返った二階の寝室から、トントンと階段を下りる。
途中で娘の部屋のドアをノックして、「そろそろだよ」と声をかけるのが、私の朝の最初の仕事だ。

一階のLDKに足を踏み入れた瞬間、視界に飛び込んでくるのは、嵐のあとのようなキッチン。
山積みのフライパン、飛び散った水滴、容赦のない生ごみの気配。

「……はぁ」

こぼれ落ちたため息をかき消すように、キッチンの隅にある古いラジオのつまみを回す。
流れてくる誰かの声や音楽を、新聞の文字を追う代わりに、ただ右から左へと聞き流す。
冷たい水に手を浸し、黙々と皿を洗う。この静寂だけが、今の私に許された時間だ。

ひと通りの片付けを終え、洗面台に向かう。
鏡に映る冴えない顔にシェービングフォームを乗せ、カミソリをあてる。
お湯で一気に泡を洗い流そうと、両手で水をすくって顔をうずめた、その瞬間だった。

「パパ、かわって」

背後から、遠慮のない声。
次の瞬間には、私の大きな身体がドン、と横に弾き飛ばされていた。

……いや、待ってくれ。
こっちは今、まさに顔がずぶ濡れで、視界がゼロの状態で、なんなら耳の後ろまで水が滴っている真っ最中なんだけど!

猛烈な反論が喉まで出かかったけれど、鏡の前で既にヘアアイロンを温め始めている娘の背中を見て、私は言葉を飲み込んだ。
時計の針は、無情にも進んでいる。ここで10代の娘と朝の貴重な時間を潰すわけにはいかない。

濡れた顔をタオルのなかに押し込みながら、私はすごすごと戦場をあけ渡す。
ついこの間まで、「パパ、お顔洗って」って甘えていたはずの小さな背中は、いつの間にかずいぶんと大きくなっていた。

理不尽を怒るエネルギーを、そっと静かな家事の残りに切り替える。

大人になるって、きっと、こういうことだ。
誰かに場所を譲りながら、ちょっとだけ、小さく笑えるようになること。

足元で、ラジオから流れる軽快な音楽が、私の濡れたローファーの音と重なるように響いていた。


No.5 レジ前の絶望と、現代の参勤交代
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2026年07月20日

No.5 レジ前の絶望と、現代の参勤交代

先日、娘の激しすぎる忘れ物について赤裸々に書き殴ったばかりだが、実は妻も似たようなものだ。
しかし、彼女の場合は少しタチが悪い。

子どもたちが欲しいものがあって買い物へ行ったとき。ドライブがてら道の駅に寄ったとき。そして最も恐ろしいのは、旅行先の商店街や食堂での会計時だ。

「アラ?財布が無いワ……」

よりによって、支払いをするまさにその直前に発覚する。

独身時代から通帳、印鑑、クレジットカードのすべてを差し押さえられ、お小遣い制という名の経済制裁(?)を受けている身としては、この突発的な出費は致命傷に近い。

「ここは、僕が払おう」

だが、子どもたちの前でうろたえるわけにはいかない。父親の威厳を保つため、私は動揺を微塵も表に出さず、少し低めの声と紳士的な微笑みをたたえて財布から身銭を切る。

誤解のないように言っておくと、旅費や宿泊代といった大きな出費は、事前に妻がカードでスマートに決済してくれているのだ。決して妻に悪気はない、はずである。

なのに、レジの前で現金を支払う瞬間、私の脳裏にはなぜか「参勤交代」の四文字が浮かぶ。
江戸幕府が諸大名に大金を散財させ、財政を圧迫することで反抗する気力を奪ったという、あの恐ろしい統治システム。

現代の我が家で行われているのも、もしやこれと同じ手法なのだろうか……。


Mo.6 家族旅行記 侘び寂びを求めて
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2026年07月20日
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