「パパ、コレあげる(キャピ)」
ある休日の朝の爽やかな風が突き抜けるリビングで
高校生になった娘が話しかけてきた。
どこで覚えたかバッチリのメイクにカラーコンタクト、
よそ行きの服で、なんとなく美人に見える
「いったいど、どうしたんだい」
久しぶりの娘からの会話に少し嬉しくも動揺しながら
渡された”手作りクッキー”を手に
過去の事例から本能的に身構える。
「お小遣いちょうだい、友達と海に行くから♪」
子供っぽい甘えた声でモジモジしながら、
あごに人差し指をあてたり、口をとがらせ、ウインクしながら
普段は決して見せない、可愛らしさを演出する娘
「で、いくら欲しいんだい?」
私もお小遣い制なので、娘にお小遣いを渡すと厳しく
心の中でもの凄く葛藤するが、平常心を保った声で快く快諾する。
「2000円♪」
”オイ!”
予想よりはるかに高い金額で心の中でつっこみを入れつつ
財布から2枚ほどお札をとりだす手が心なしか震える。
嗚呼、、全く話しかけられないよりはマシだけど
世の中のお小遣い制のお父さんは辛いナー